「いい人が来ない」を卒業!中小企業のための採用ペルソナ設計・作り方ガイド

「中小企業の採用ペルソナ設計を解説するブログのアイキャッチ画像。カメラのレンズの中に理想の人材が映っているフラットなイラスト。」
  • ターゲットを絞るといっても、具体的な方法がわからない」
  • 「絞りすぎて応募がゼロになるのが怖い」
  • 「自社の強みを、狙った相手にどう伝えれば刺さるのかがわからない」

1求人当たり約5秒ほどで読み飛ばされる現在、まず読んでもらうというスタートラインに立つ必要があります。求職者に刺さる求人を作るには、ペルソナ設計が不可欠です。

ペルソナとは自社が最も採用したい「たった一人」を、実在するかのように具体化した人物像のことです。

この記事では、具体的なペルソナ設計のやり方と求人原稿に落とし込む方法について解説します。

高橋
採用ブログ担当 高橋
求める人物像を深堀りすると、今の社員が理想に近かったりします。

なぜ「刺さる求人」にはペルソナ設定が不可欠なのか

大勢の求職者のシルエットの中で、特定の一人だけにスポットライトが当たっているフラットなイラスト。ターゲットを絞り込むペルソナ設計の重要性を表現。

スマホ時代の「5秒」の壁

今の求職者はスマホで「営業 大阪 募集」などのキーワード検索を行い、表示された検索結果を数秒で判断します。ここで言う判断とは、自分に刺さるワードがあるかどうかを探しているということです。次の例を見てみましょう。

【事例】ターゲット別・心に響くキャッチコピー

ペルソナ①
30代前半、妻と4歳・2歳の子どもがいる。現在は大手で働いているが、全国転勤や長期出張が多く、家族と過ごす時間が取れないことに不安を感じている

刺さるワード
  • 「パパ、次はいつ帰ってくるの?」その質問を、もう子供にさせない
  • ・「家族のために」働く場所を、家族のそばに変えませんか
  • ・出張先のホテルで見る成長動画より、目の前で見る「初めての逆上がり」

ペルソナ②
20代前半、独身。ディーラーで働いているが、友人と休みが合わずなかなか遊べない。趣味の時間も削られ、疲れが取れないと感じている人

刺さるワード
  • ・「今から集まれる?」に、「今から行く!」と即答できる休日を
  • ・土日は友人。平日は自分。もう「寝て終わるだけの休み」はいりません
  • ・もう、SNSの「楽しそうな週末」を指でスクロールするだけの月曜日は終わりにしよう

このようにペルソナを決めると、刺さるワードが自然と決まります。逆にペルソナがしっかり決まっていないと、刺さるワードは出てきません。

ポイント:ペルソナ=刺さるワードです。

採用ペルソナを設計する3ステップ

内部分析・競合分析・具体化の3ステップ解説図

1.内部分析

今の従業員が辞めずに働く理由を見える化することで、自社の雰囲気やスタンスを把握します。従業員インタビューで次のような質問をしましょう。

  • なぜ続けているのか?
  • 入社前に期待していたことは?
  • 実際に入社してよかったことは?

ポイント💡自社にフィットする人、経営者が気づいていない当たり前の良さを見つける

2.競合分析

求人サイトを使って、勤務地や職種が同じ競合他社を分析します。競合他社の弱点(例:休日が少ない)と自社の強み(例:土日祝休み)を比較し、競合の不満層が魅力に感じる要素を特定しましょう。

  • 休日
  • 残業時間
  • 給与
  • 福利厚生
  • 必要経験
  • その他特徴

3.具体化

趣味、家族構成、現職の退職理由、夢や目標など、詳細な項目を書き出してみましょう。次のような項目を意識すると書き出しやすいです。

  • どんな仕事をしてもらうのか?
  • なんで今回採用することになったのか?
  • 資格はいるのか?
  • 経験はどのくらい必要なのか?
  • 前職の退職理由は?
  • どんな性格の人に来てほしいのか?
  • 年齢は?
  • 趣味は?
  • 夢や目標は?
  • 家族構成は?
  • 居住地は?

【実例】未経験・施工管理職のペルソナ作成フロー

パズルのピースを組み合わせて一人の人間のシルエットを形作る、フラットデザインのペルソナ作成フローのイメージ図。

ペルソナ設計の3ステップが終わったら、実際のペルソナを作っていきましょう。今回は「施工管理、未経験募集」の例を見ていきましょう。

STEP 1会社の特徴
資格取得手当が手厚い
STEP 2求職者のメリット
手に職の職種でスキルアップしていける
STEP 3メリットに感じる人
  • 今は手に職系以外の仕事で将来に不安があり、安定した仕事を求める人
  • 資格取得などでスキルを付けながら仕事をしていきたい人
STEP 4背景にある悩み(ターゲットの深掘り)

「手に職系以外の職種で将来に不安のある人」の心理

  • 毎日同じ作業の繰り返しで、このままでよいのか不安になる
  • 機械化が進む中でAIに仕事を取られるのではないかと不安
  • 単純作業が多くスキルアップや収入アップも見込めない
  • 仕事の安定性の面からみても不安が大きく、安定した職につきたい
STEP 5現在はどんな仕事?

※なぜ施工管理に興味を持つかも考慮して選定

製造業のライン作業員 工場のメンテナンススタッフ ビル管理などの保守点検スタッフ
📌確定したペルソナ(人物像)
年齢・家族20代後半(もうすぐ30歳)、独身
現職・経験ビル管理などの保守点検スタッフ(4年)
転職要因給与が低く昇給が見込めない。ルーティン作業への不安。
重視すること給与アップ、スキルアップしていける環境
志望理由頑張り次第で昇給可能、資格取得支援が手厚い点
考え方・思い30歳という節目の年に、将来のために何かを変えたい

採用ペルソナ設計の注意点6選

明るい色使いのミニマルなフラットイラスト。道にある落とし穴の中から目がこちらを覗いており、その手前にはバナナの皮が落ちている、注意喚起をイメージしたデザイン。

1.具体的に設定する

抽象的な設定ではなく、特定の「一人」がイメージできるレベルまで具体的に描くことが重要です。具体化することで、よりターゲットの心に刺さる内容になります

名前、性別、年齢、居住地、家族構成、前職(現職)の年収や業務内容、さらには趣味、口癖、スマホでの検索ワードまで書き出します。

2.リアルな課題を反映する

求職者が現在進行形で抱えている「悩み」や「欲求」をしっかりと把握し、ペルソナに反映させます

例えば、「今の職場は転勤や出張が多く、家族と過ごす時間が取れない」といったリアルな課題をペルソナの転職動機に据えることで、共感を得やすくなります。

3.主観やデータに基づかない作成を避ける

ペルソナは、作成者の「こうあってほしい」という願望だけで作ってはいけません実際の会社の特徴やデータに基づいて設定することが不可欠です

そのためには、まず今の従業員が「辞めずに働く理由(事業所の雰囲気やスタンス)」を見える化し、事実に基づいた理想像を特定する必要があります。

4.複数のパターン(経験者・未経験者など)を考慮する

ターゲットが1種類に絞られない場合は、複数のペルソナを設定することで、より幅広い求職者に対応できます

例えば、「即戦力となる経験者」と「意欲のある未経験者」では、仕事に求めるアピールポイントや言葉選びが異なるため、それぞれ別個の背景(独身か既婚かなど)を持たせたペルソナを作成します

5.年齢ごとの価値観の変化を意識する

年齢とともに仕事に求める価値観は変化するため人生の節目を意識した設計が効果的です。

  • 20代後半:30代を目前にして、「このままのキャリアでいいのか」という将来への漠然とした不安を抱えやすい時期です。
  • 30代:結婚や出産などのライフスタイルの変化により、現職では対応できなくなることで転職を考える傾向があります。

6.自社が求める人物像と相違ないか確認する

作成したペルソナが自社が本当に必要としている人物像(ナンバー2候補など)とかけ離れていないか、最終的なすり合わせを行います。

高橋
採用ブログ担当 高橋
ナンバー2候補であれば、3年後の組織図をイメージし、将来の自社を支える右腕としてふさわしいか確認しましょう!

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