求人広告の写真を増やしても応募が増えない理由 ― 求職者が写真で見ているのは「魅力」ではなかった

求人広告を出すとき、多くの企業がまず考えるのは、
「どうすれば応募を増やせるのか」
という点ではないでしょうか。
条件を見直す、文章を整える、掲載媒体を変える。
その流れの中で、
求人広告には写真を載せた方がいいと聞いた
採用写真が重要だとはおもうが、正解が分からない
といった理由で、とりあえず写真を掲載している企業も少なくありません。
一方で最近は、
職場の雰囲気が伝わるように複数カットを撮影している
社員の写真や笑顔の写真も増やしている
媒体ごとに求人広告の写真を差し替えて工夫している
このように採用写真に力を入れているにもかかわらず、応募が増えないという相談も非常に多くなっています。
「ここまでやっているのに、なぜ反応が変わらないのか」
そう感じたことがある採用担当者の方もいるかもしれません。
このようなケースでは、
写真の枚数や撮影の手間が問題なのではなく、
求人広告における写真の役割そのものが整理できていないことが、成果につながらない原因になっていることがほとんどです。
文章や条件は改善点を考えやすい一方で、
求人広告の写真については、
何が良い写真なのか分からない
効果の判断基準が持てない
という、感覚的な運用になりがちです。
そこでこの記事では、写真の撮り方やテクニックの話に入る前に、
そもそも求職者は、求人広告の写真を何のために見ているのかという前提から整理していきます。
この視点を持つことで、「採用写真を工夫しているのに応募が増えない理由」も、少しずつ見えてくるはずです。
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求人広告に写真を載せただけでは応募は増えない
結論からお伝えすると、
求人広告に写真を載せただけで、応募が増えるケースはほとんどありません。
これは、採用写真が不要だという意味ではありません。
また、写真に力を入れてきた取り組みを否定するものでもありません。
多くの企業が感じている通り、
求人広告において写真は重要な要素の一つです。
それでも成果が出にくいのは、どこかで
「写真があれば応募が増えるはずだ」
という期待を持ってしまっているからです。
実際には、
写真を増やしたが反応は変わらなかった
撮り直したが応募数に大きな差はなかった
という声の方が現実に近いのではないでしょうか。
では、なぜ求人広告の写真は期待通りの効果を発揮しないのでしょうか。
ここで一度、
企業側の視点から、求職者側の視点に切り替える必要があります。
企業は写真を通して
「会社の魅力を伝えたい」と考えます。
一方で、求職者は写真を見て、
「魅力を探している」
とは限りません。
多くの場合、無意識のうちに確認しているのは、
自分に合わなさそうな理由はないか
応募して後悔しそうな要素はないか
という点です。
つまり求人広告の写真は、
応募を後押しするための材料というより、
応募をためらう理由を減らすための材料
として見られていることが多いのです。
求職者は写真で「魅力」ではなく「違和感がないか」を確認している
ここからは、
実際に求人広告で使われる写真を見ながら、
求職者がどんな視点で写真を見ているのかを整理していきます。
企業が写真を用意するとき、
多くの場合は「雰囲気の良さ」「働きやすさ」「人の良さ」といった
プラスの印象を与えることを意識します。
一方で、求職者が写真を見る目的は、
それとは少し異なります。
求職者は写真を通して、
「魅力的かどうか」を判断しているというよりも、
応募して後悔しそうな要素がないかを確認しています。
たとえば、次のような写真です。

企業側としては、
「明るく、雰囲気の良い職場」を伝えたい意図で選ばれがちですが、
求職者はこの写真を見て、無意識に次のような点を確認しています。
- この雰囲気に、自分はなじめそうか
- 年齢層や空気感が、自分とかけ離れていないか
- 写真用につくられた場面ではなさそうか
つまり、
写真の良し悪しを評価しているのではなく、
「自分がここに入ったとき、浮かないかどうか」を見ているのです。
次に、こんな写真を見てみましょう。

このような写真では、
求職者は「おしゃれかどうか」よりも、
- 実際の仕事環境が想像できるか
- 文章で書かれている仕事内容と一致しているか
といった点を見ています。
たとえば、

このような、にぎやかな雰囲気の写真にもかかわらず、
文章では「落ち着いた環境で、コツコツ働けます」と書かれていると、
「どちらが本当なのだろう」という違和感が生まれます。
この文章と写真のズレは、
求職者にとって大きな不安材料になります。
また、写真全体を通して、
求職者がよく見ているのが次のようなポイントです。
- 職場に「人の気配」があるか
- 自分が入り込めそうな余白があるか
- きれいに整えすぎて、ごまかしている感じはないか
写真のクオリティそのものよりも、
現実との距離感がチェックされています。
このように、
求職者は写真を使って「良い会社かどうか」を判断しているのではなく、
「ここなら安心して応募できそうか」「想像と大きくズレていなそうか」
という点を確認しています。
だからこそ、
写真を増やしたり、撮り直したりしても、
求職者の見ているポイントと噛み合っていなければ、
応募数や反応に変化が出にくいのです。
次の見出しでは、
この視点を踏まえたうえで、
なぜ「盛った写真」ほど逆効果になりやすいのかを整理していきます。
求職者が写真で見ている具体ポイント
- 人の気配が感じられるか
実際に人が働いている様子が想像できるか。無機質すぎず、職場の空気感が伝わるかを見ている。 - 自分が浮かなそうか
年齢層や雰囲気が極端に偏っていないか。自分がその中に入っても違和感がなさそうかを確認している。 - 文章とのズレがないか
仕事内容や職場の特徴として書かれている内容と、写真の印象が食い違っていないかを見ている。 - 作られすぎていないか
写真用に整えすぎていないか、実態とかけ離れていそうな演出になっていないかを確認している。 - 日常が想像できるか
特別な一瞬ではなく、入社後の普段の働く場面が思い浮かぶかどうかを見ている。
「盛らない写真」が結果的に応募につながる理由
ここまでで見てきた通り、
求職者は写真を通して「魅力」よりも
安心できるかどうかを確認しています。
この前提に立つと、
求人広告でよく行われがちな
「少しでもよく見せよう」「印象を上げよう」という工夫が、
逆効果になってしまう理由も見えてきます。
よくあるケース①|雰囲気を良く見せすぎた写真

企業側としては、
「明るくて、雰囲気の良い職場」を伝えたい意図で選ばれる写真です。
しかし求職者は、この写真を見て、
- いつもこんな雰囲気なのだろうか
- 自分はここまでテンション高くないけど大丈夫だろうか
- 写真用につくられた場面ではないか
といったことを考えます。
写真の印象が良すぎるほど、
「実際との差」を気にされやすくなるのです。
よくあるケース②|日常が見えない写真ばかり

外観・看板・オフィスの整った写真が並んでいても、
実際に働く場面が想像できないと、
求職者は判断に迷います。
- どんな空気感で仕事をしているのか
- 人との距離感はどれくらいか
- 静かな職場なのか、会話が多いのか
こうした情報が補えないままだと、
「悪くはなさそうだけど、よく分からない」という状態になり、
応募を後回しにされてしまいます。
盛らない写真とは「何もしていない写真」ではない
ここで言う「盛らない写真」とは、
雑に撮った写真や、情報量の少ない写真のことではありません。
そうではなく、
- 文章で書いている内容と矛盾しない
- 日常の一場面が想像できる
- 入社後に「思っていたのと違う」と感じにくい
こうした条件を満たしている写真のことです。
派手さはなくても、
「実際はこういう環境なんだろうな」と想像できる写真は、
求職者の不安を静かに減らしてくれます。
写真で期待を上げすぎないことが、結果的にプラスになる
写真で無理に印象を上げようとすると、
期待値が先に上がってしまいます。
一方で、
実態に近い写真を使うことで、
- 応募前のギャップが小さくなる
- 入社後のミスマッチが減る
- 「納得して応募している」人が増える
といった変化が起こります。
つまり、
写真で期待を上げすぎないことが、結果的に良い応募につながる
というわけです。
次の見出しでは、
こうした考え方を踏まえたうえで、
写真を「文章とどう組み合わせるか」を具体的に整理していきます。
写真で「応募を増やそう」としないための、具体的な実践方法
ここまでお伝えしてきた通り、
写真は「応募を増やす魔法の道具」ではありません。
では実際に、企業側は写真をどう扱えばいいのか。
ポイントはとてもシンプルで、
「写真で何かを足そうとしない」ことです。
① 写真は“説明”ではなく“確認”のために置く
まず前提として押さえておきたいのは、
求職者は写真を「説明資料」として見ていない、という点です。
文章で仕事内容や雰囲気を読んだあと、
最後に写真を見てこう考えています。
- 本当にこの文章通りの職場なのか
- 想像していた雰囲気とズレていないか
- 自分がここで浮かなさそうか
つまり写真は、
魅力を伝えるためではなく、イメージを確認するための材料です。
この前提を無視して
「写真で惹きつけよう」とすると、ズレが生まれます。
② 「良く見せよう」と思った瞬間に、写真は嘘っぽくなる
実務でよくあるのが、
- 明るく見える角度で撮る
- 人数を多く見せるために寄せて撮る
- 使っていないスペースも写す
といった“ちょっとした工夫”。
企業側からすると些細なことですが、
求職者側から見ると、
「なんだか作られている感じがする」
「実際は違うんじゃないか」
という違和感として伝わります。
写真で一番避けるべきなのは、
「良さそうだけど、本当か分からない」という印象です。
③ 実際に入社後に見る景色を、そのまま切り取る
実践としておすすめなのは、とても単純です。
「入社初日に、その人が目にするであろう景色」を撮る
たとえば、
- 朝、出社して最初に通る通路
- 自分が座る可能性のあるデスク周り
- 休憩時間に見る風景
- 実際に一緒に働く人数感が分かる写真
ホームページの中では
「ここには、実際に社員が使っているデスク周りの写真を入れています」
「こちらは、休憩時間の様子が分かる写真です」
と文章で補足しながら写真を配置すると効果的です。
写真単体で勝負しない、というのがポイントです。
④ 「何を写さないか」を先に決める
実務上、もう一つ大切なのが
写さないものを決めておくです。
- 今は使っていない綺麗な会議室
- 特別なイベント時だけの集合写真
- 常にいるわけではないメンバー
これらは、
「嘘ではないが、日常でもない写真」です。
載せた瞬間、
求職者の中に無意識の期待を生み、
後でズレとして返ってきます。
⑤ 写真は「応募数」ではなく「ミスマッチ防止」で評価する
最後に、写真の評価軸を変えてみてください。
❌ 写真を変えたら応募が増えたか
⭕ 写真を変えてから、入社後のギャップが減ったか
短期的な応募数ではなく、
長期的な定着・ミスマッチの減少で見ると、
「盛らない写真」が効いているかどうかが分かります。
まとめ|写真は「応募を増やす工夫」より「ズレを減らす工夫」
今回の記事では、
「求人広告に写真を載せれば応募が増えるのか?」というテーマを、
現場で起きがちなズレを軸に整理してきました。
写真は「足し算」ではなく、
期待と現実のズレを埋めるための調整ツールだと捉えることが、
結果的に“定着する採用”につながります。
写真だけで悩ませない。採用全体を一貫して整えるという選択肢
写真の使い方に悩まれる企業様の多くは、
実は「写真」そのものではなく、
- どんな人に来てほしいのか
- 何を正直に伝えるべきか
- どこまでを求人で担うべきか
といった採用全体の設計に、答えが出しきれていないケースがほとんどです。
当社の採用代行サービスでは、
- 企業理解の徹底(現場社員・経営者へのヒアリング)
- 市場調査・競合分析を踏まえたポジショニング整理
- 採用ターゲット・コンセプトの言語化
- ターゲットに届く求人媒体選定と原稿作成・改善
- 応募受付、書類選考、面接日時調整、一次面接代行
- 内定後〜入社後(3〜6か月)のフォロー面談
までを一気通貫でご支援しています。
写真も含めて、
「盛る」「増やす」ではなく、
ズレを減らし、定着する人材だけが残る採用設計を行うのが私たちの役割です。
採用に関するお悩みは、資料で全体像をご確認ください
- 写真を工夫しているのに、成果につながらない
- 求人原稿の方向性が合っているか分からない
- 応募対応や選考業務に手が回らない
- 採用の質と効率、どちらも改善したい
こうしたお悩みをお持ちでしたら、
まずはサービス内容・料金体系をまとめた資料をご覧ください。
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