スパイ式「本音」を引き出す方法

「部下と本音で話せていない気がする」

「新入社員がすぐにやめてしまって、原因もはっきりわからない」

と悩んでいる担当者や経営者の皆さんはたくさんいるでしょう。

 

このような悩みを解決するスパイが使っている本音を引き出す手法をご紹介します。

 

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参考文献

logmiBiz,2023,「相手と距離を縮めたいなら「待ち合わせ場所」にもコツがある
元刑事が教える、ビジネスにも役立つ“本音”の引き出し方」,logmiBizホームページ,(2023年2月28日取得,https://logmi.jp/business/articles/327446)

WEB労政時報,2023,「Point of view – 第220回 稲村 悠 ―元公安捜査官が教える「本音」を引き出すコミュニケーション技術」,WEB労政時報ホームページ,(2023年2月28日取得,https://www.rosei.jp/readers/article/84220)

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スパイの情報収集術

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スパイと言えば皆さんどういうイメージを持たれていますか?

 

スパイとは一般的に、政府や他の組織のために、秘密裏に敵や競争相手の「情報」を得る人のことを指します。

 

それではスパイはどうやって敵から情報を手に入れるのでしょうか?

敵のアジトに侵入して…パソコンをハッキングする!

みたいな映画みたいなことを想像したかもしれませんが、実際のスパイは違います。

 

そういった「情報」を持つ敵に接触し、その人から直接聞きだすんです。

直接聞き出すといってもこの情報を教えてくださいと真正面から言っても怪しまれるだけです。

スパイは怪しまれることなく自然に「情報」引き出していきます。

 

このようなスパイの技術はビジネスの現場でも大いに役に立ちます。

 

例えば、

・部下と本音で話せれば、報連相の徹底につながる

・部下の本音を引き出せれば、離職率の低下につながる

・採用面接で求職者の本音が引き出せれば、自社にあった人材を確保できる

 

ではどのようにして秘密を聞き出すのでしょうか?

 

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人の本音を引き出す条件とは

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人から本音を引き出すには「信頼関係」を築く必要があります。

当然、赤の他人に自分の本音を話すことはないですよね。

本音というものは気の許せる同僚や家族ぐらいにしか話さないと思います。

 

そういった信頼関係を築くことでスパイは情報を得ているのです。

やり方はいろいろありますが、一言でいうと

 

「相手を知り弱みを見抜き手を差し伸べること」です。

 

具体的な方法を次の3ステップで説明していきます。

 

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信頼関係を築く3ステップ

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主たる手法は3ステップあります

1.相手を知る:相手を助けるために、弱みなどの情報が必要です。

2.好印象を与える:あなたのために何かしたいと思わせることができます。

3.心に寄り添う:なんでも助けていてはただの優しい人です。

 

「言っていることはわかるけど、実際に信頼関係を築くのは難しそう…」

 

言葉だけだと分かりづらいので実際の会話をイメージしてみましょう。

ビジネスの会話を例にしてみます。

 

「今日は娘の誕生日だから早く帰りたいな」と部下が思っていたとします。

しかし、まだ業務が終わっておらず残業しないといけない状態です。

そこで上司が、

 

「今日は娘さん、誕生日だろ」

「定時で帰ってくれ」

「これはいったん回収するよ」

 

「前に話した娘の話覚えてくれていたんだ、この人のために頑張りたい」と思うようになります。

 

このように3つのステップを踏めば、信頼関係を作れます。

これならできそうですよね。

 

しかし、これは採用面接などの信頼関係がまだないときには使えません。

そういった場合でも実践しやすい方法をいくつか紹介します。

 

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本音を引き出す面接テクニック

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~中途採用面接において~

自社の弱みを話し、その反応を探ることで応募者のスキルを判断できます。

 

面接官:当社はマーケティング戦略について、競合他社と比べて少し遅れを取っていると感じています。

応募者1:そうだったんですか。

→無難な感想のみで、マーケティングについてスキルがないと考えられる。

応募者2:SNSなどのデジタル広告に注力してみてはどうでしょうか?

→自社の弱みに対して解決できるスキルがあると期待できる。

 

~採用面接において~

応募者にごまかせない質問をすることで性格などの特徴を測ることができます。

 

面接官:「あなたが最後に嘘をついたときのことを話してください」

応募者1:「友人に誘われたパーティーがあったのですが、別の友人と予定があったので、断り切れず風邪を引いたと嘘をついてしまいました。」

→正直な性格、断ることが苦手などの特徴がみられる。

応募者2:「どのくらいのレベルの嘘を指すのですか?」

→質問の意図を探っている頭の切れる人物だなと考えられる。

 

このように面接というシーンでも応募者の強みを引き出すことができます。

自社にあった人材を確保するためにも面接で本音を引き出すことは大切です。

 

また、当社がお客様の代わりに行っている一次面接では、必ず面接担当者側から自己紹介をして、担当者自身の弱みを、先にさらけ出すようにしています。

ただ、さらけ出すのではなく、相手の弱みを事前に推察した上で、その弱みと近しいネタやストーリーを用意します。嘘はよくないですが、事実をストーリーにするわけです。

 

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まとめ
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本音を引き出す技術を一部紹介しました。

このような技術を使うことで自社にあった求職者を採用できたり、その後の定着率も上がっていきます。

 

中には、

「そういった面接のノウハウがない」

「面接のプロに自社にあった人材を選んでほしい」

と悩んでいる方もいるでしょう。

 

そのような方は、求人原稿の作成から面接、入社後のフォローまでを一貫してサポートしている「株式会社コネクトグロー」までお気軽にご相談ください。