採用の一次選考とは何をする工程か?役割・目的・判断基準を解説

並んだ植木鉢の中で、一つだけ新しい芽が光を浴びて輝いている。「一次選考とは?」という文字が入ったアイキャッチ画像。
  • 「一次は軽めに見ています」
  • 「最終的には面接で判断します」
  • 「まずは会ってみないと分からないですよね」

採用の相談でこういった声を必ず聞きます。しかし、採用がうまくいっていない会社ほど、一次選考の役割を”判断しない工程”として扱っている傾向があります。

結論から言えば、一次選考の役割は「採用を前に進めること」ではありません。採用の失敗を防ぎ、現場と判断者を守るための工程です。

採用ブログ担当 高橋

この記事では、

  • なぜ一次選考が機能しなくなるのか
  • 一次選考の本当の役割
  • 一次選考でやってはいけないこと

を、実務の視点から整理していきます。

一次選考はなぜ機能しなくなるのか

砂の中から金塊を選別しようとしているが、ザルの目が粗く、価値ある金塊が砂と一緒に下へ漏れ落ちてしまっている様子。

一次選考が機能しなくなる理由はシンプルです。一次選考において、判断をすること自体が避けられていくからです。

  • 情報が少ない状態で判断したくない
  • 万が一、良い人材を落としたくない
  • 自分の判断が間違っていたと言われたくない

こうした気持ちは、決して間違いではありません。むしろ、採用に真剣であればあるほど自然に生まれる感覚です。その結果、明らかにNGでなければ通すという状態に変わっていきます。

✔一次選考が機能しなくなるサイン
  • 書類で気になる点があっても、「面接で聞けばいい」と先送りにしている
  • 一次選考の時点で、何を判断する工程なのか説明できない
  • 一次選考で落とした理由を、言葉で説明するのが難しい
  • 「最終的には面接で決める」という言葉をよく使っている

「最終的には面接で決める」が危険な理由

暗闇の中で細い綱の上を歩くスーツ姿の男性。その先にある大きな虫眼鏡のレンズにはひびが入っており、選考の危うさを象徴している。

「最終的には面接で決める」という言葉自体は、決して間違いではありません。しかし問題は、一次選考で何も決めないまま、その言葉が使われている場合です。

面接は採用プロセスで一番難しい

面接は、採用プロセスの中で最も判断が難しい工程です。

  • 限られた時間
  • 初対面
  • 印象に左右されやすい
  • 面接官ごとの経験差

これだけ不確定要素が多い場で、すべてを見抜くことはできません。

それなのに、一次選考が機能していないと

  • 確認すべき論点が多すぎて、話が散らかる
  • 面接官ごとに見るポイントがバラバラになる
  • 評価の理由が言葉にできず、感想ベースの判断になる

つまり、最終的に決めるはずの面接が、最も不安定な判断工程に変わってしまうのです。

面接は判断を丸投げする場所ではなく、一次選考で整理された仮説を検証する工程であるべきです。

一次選考の本当の役割3選

暗闇の中で黄金に輝く3つの鍵。一次選考の3つの重要な役割を象徴。

では、一次選考の役割を3つ紹介します。

役割①|「明らかに合わない可能性」を止める

例えば、「経験不足かも」と迷ったときは次の3つを考えてみましょう。

  • 業務の進め方に耐えられるか
  • 環境ストレスが大きすぎないか
  • 過去の失敗パターンに重ならないか
落とす例: 「この応募者は能力よりも、業務の進め方や社風に合わない可能性がある…」

役割②|面接で”何を確認するか”を決める

一次選考は、単に通す・落とすだけの工程ではありません。通過させる場合でも、面接で何を深堀りするかの仮説を作る工程です。

  • この経験は再現性があるか
  • 主体性はどの場面で発揮されたか
  • 困ったときの行動パターンはどうか

ポイント:こうして一次選考を通じて整理した情報は、面接官が短時間で本質を見極める手助けになります。

役割③|判断を「組織の仕組み」に変える

一次選考の段階で、

  • なぜこの応募者を面接に進めたのか
  • どこに懸念があり、何を確認する予定だったのか

といった判断理由を言語化し、共有しておけば、後から誰が見ても判断の前提を説明できる状態を作れます。

その結果、仮に入社後にうまくいかなかった場合でも、「どの判断がズレていたのか」を振り返ることができ、失敗を次の採用に活かせるようになります。

メリット: 採用を「人の感覚」から「仕組み」で進められる

一次選考でやってはいけないこと

赤いペンで大きなバツ印が書かれた採点表。一次選考で避けるべき誤った判断基準。

一次選考を重くしすぎる必要はありません。むしろ、やらないことを決める方が重要です。次は、一次選考で無理にやろうとしがちなことを3つ紹介します。

①人柄や印象で総合評価しようとする

一次選考でよく起きる失敗が、「感じが良さそう」「真面目そう」といった印象ベースで判断してしまうことです。この段階で人柄を総合評価しようとすると、面接後に必ずと言っていいほど、こんな言葉が出てきます。

「悪い人じゃないんだけど…」「一緒に働けなくはないんだけど…」

これは、評価しているつもりでも、採る・見送るの判断が何もできていない状態です。

注意:人柄を評価しようとすると、判断軸が曖昧になりやすい

② 一次選考で合否を完結させようとする

一次選考を重くしすぎて、ここで合否まで決めようとするケースもあります。

  • 書類だけでは情報が足りず、想像で補ってしまう
  • 判断ミスを恐れて、無難そうな人だけ残る

    「一次選考は、判断を完結させる場ではなく、整理する場です。

    ③ 会社との相性まで判断しようとする

    一次選考で、「社風に合いそうか」「一緒にやれそうか」まで判断しようとすると、どうしても想像と先入観に頼ることになります。

    • 実際に現場に入ってから違和感が出る
    • 「聞いていた話と違う」が起きる
    • 早期退職につながる

      採用ブログ担当 高橋
      相性は、対話とすり合わせの中で見えてくるものです。

      まとめ|一次選考が変わると、採用は安定する

      豊かな葉を茂らせ太い幹を持つ大樹のイラスト。安定した採用基盤を象徴。

      一次選考を軽く扱ってしまう背景には、「判断したくない」間違えたくないという心理があります。その結果、一次選考で何も決めないまま、判断を面接に丸投げしてしまうケースが少なくありません。

      一次選考で重要なポイントは以下の3点です。

      • 明らかに合わない可能性を止めること
      • 面接で何を確認するかを整理すること
      • 判断を個人の感覚ではなく、組織の仕組みに変えること

      完璧な判断は必要ありません。大切なのは、「なぜ進めるのか」「何が懸念なのか」を言葉にして次の工程へ渡すことです。

      一次選考を見直すことは、採用全体を安定させる第一歩になります。

      お問い合わせはこちら!

      採⽤から早期戦⼒化までの代⾏サービスに
      ご興味がある⽅は無料で相談承ります。

      採⽤から早期戦⼒化までの
      代⾏サービスにご興味がある⽅は
      無料で相談承ります。

      お電話でのお問い合わせ

      営業時間:9:00~18:00(年中無休)

      メールでのお問い合わせ