採用の一次選考とは何をする工程か?役割・目的・判断基準を解説

- 「一次は軽めに見ています」
- 「最終的には面接で判断します」
- 「まずは会ってみないと分からないですよね」
採用の相談でこういった声を必ず聞きます。しかし、採用がうまくいっていない会社ほど、一次選考の役割を”判断しない工程”として扱っている傾向があります。
結論から言えば、一次選考の役割は「採用を前に進めること」ではありません。採用の失敗を防ぎ、現場と判断者を守るための工程です。

この記事では、
- なぜ一次選考が機能しなくなるのか
- 一次選考の本当の役割
- 一次選考でやってはいけないこと
を、実務の視点から整理していきます。
一次選考はなぜ機能しなくなるのか

一次選考が機能しなくなる理由はシンプルです。一次選考において、判断をすること自体が避けられていくからです。
- 情報が少ない状態で判断したくない
- 万が一、良い人材を落としたくない
- 自分の判断が間違っていたと言われたくない
こうした気持ちは、決して間違いではありません。むしろ、採用に真剣であればあるほど自然に生まれる感覚です。その結果、明らかにNGでなければ通すという状態に変わっていきます。
- 書類で気になる点があっても、「面接で聞けばいい」と先送りにしている
- 一次選考の時点で、何を判断する工程なのか説明できない
- 一次選考で落とした理由を、言葉で説明するのが難しい
- 「最終的には面接で決める」という言葉をよく使っている
「最終的には面接で決める」が危険な理由

「最終的には面接で決める」という言葉自体は、決して間違いではありません。しかし問題は、一次選考で何も決めないまま、その言葉が使われている場合です。
面接は採用プロセスで一番難しい
面接は、採用プロセスの中で最も判断が難しい工程です。
- 限られた時間
- 初対面
- 印象に左右されやすい
- 面接官ごとの経験差
これだけ不確定要素が多い場で、すべてを見抜くことはできません。
それなのに、一次選考が機能していないと
- 確認すべき論点が多すぎて、話が散らかる
- 面接官ごとに見るポイントがバラバラになる
- 評価の理由が言葉にできず、感想ベースの判断になる
つまり、最終的に決めるはずの面接が、最も不安定な判断工程に変わってしまうのです。
面接は判断を丸投げする場所ではなく、一次選考で整理された仮説を検証する工程であるべきです。
一次選考の本当の役割3選

では、一次選考の役割を3つ紹介します。
役割①|「明らかに合わない可能性」を止める
例えば、「経験不足かも」と迷ったときは次の3つを考えてみましょう。
- 業務の進め方に耐えられるか
- 環境ストレスが大きすぎないか
- 過去の失敗パターンに重ならないか
役割②|面接で”何を確認するか”を決める
一次選考は、単に通す・落とすだけの工程ではありません。通過させる場合でも、面接で何を深堀りするかの仮説を作る工程です。
- この経験は再現性があるか
- 主体性はどの場面で発揮されたか
- 困ったときの行動パターンはどうか
ポイント:こうして一次選考を通じて整理した情報は、面接官が短時間で本質を見極める手助けになります。
役割③|判断を「組織の仕組み」に変える
一次選考の段階で、
- なぜこの応募者を面接に進めたのか
- どこに懸念があり、何を確認する予定だったのか
といった判断理由を言語化し、共有しておけば、後から誰が見ても判断の前提を説明できる状態を作れます。
その結果、仮に入社後にうまくいかなかった場合でも、「どの判断がズレていたのか」を振り返ることができ、失敗を次の採用に活かせるようになります。
メリット: 採用を「人の感覚」から「仕組み」で進められる
一次選考でやってはいけないこと

一次選考を重くしすぎる必要はありません。むしろ、やらないことを決める方が重要です。次は、一次選考で無理にやろうとしがちなことを3つ紹介します。
①人柄や印象で総合評価しようとする
一次選考でよく起きる失敗が、「感じが良さそう」「真面目そう」といった印象ベースで判断してしまうことです。この段階で人柄を総合評価しようとすると、面接後に必ずと言っていいほど、こんな言葉が出てきます。
「悪い人じゃないんだけど…」「一緒に働けなくはないんだけど…」
これは、評価しているつもりでも、採る・見送るの判断が何もできていない状態です。
注意:人柄を評価しようとすると、判断軸が曖昧になりやすい
② 一次選考で合否を完結させようとする
一次選考を重くしすぎて、ここで合否まで決めようとするケースもあります。
- 書類だけでは情報が足りず、想像で補ってしまう
- 判断ミスを恐れて、無難そうな人だけ残る
「一次選考は、判断を完結させる場ではなく、整理する場です。
③ 会社との相性まで判断しようとする
一次選考で、「社風に合いそうか」「一緒にやれそうか」まで判断しようとすると、どうしても想像と先入観に頼ることになります。
- 実際に現場に入ってから違和感が出る
- 「聞いていた話と違う」が起きる
- 早期退職につながる

まとめ|一次選考が変わると、採用は安定する

一次選考を軽く扱ってしまう背景には、「判断したくない」間違えたくないという心理があります。その結果、一次選考で何も決めないまま、判断を面接に丸投げしてしまうケースが少なくありません。
一次選考で重要なポイントは以下の3点です。
- 明らかに合わない可能性を止めること
- 面接で何を確認するかを整理すること
- 判断を個人の感覚ではなく、組織の仕組みに変えること
完璧な判断は必要ありません。大切なのは、「なぜ進めるのか」「何が懸念なのか」を言葉にして次の工程へ渡すことです。
一次選考を見直すことは、採用全体を安定させる第一歩になります。
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